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コラム・筆は一本也
「ほんとの空を」
震災、津波、原発事故以来、至るところで「復興」の2文字がごく当たり前のように使われている。被災地を見てほしい。むしろ復興よりも、現実的な復旧を掲げて総力を挙げるべきだろう。言葉のあやと言うなかれ。復旧
「26年後のバブル再来」
マネーゲームに熱狂し、日本経済の崩壊を招いたバブル景気は1986(昭和61)年12月に始まった。91(平成3)年2月までの4年と約2カ月間、日本で起こった社会現象でもある。その後、米欧発のリーマンショックなどもあり
「視聴率と土産品」
福島県内で開花が遅れていたウメの花もようやく満開となった。一方、サクラの開花は例年に比べてめっぽう早く、福島市の信夫山などではあわただしく茶屋掛けやちょうちんの取り付けに精を出す光景も。東京や横浜、高
「ぬぐえぬ不信感」
東京電力福島第一原発で停電が起き、使用済み燃料プールなどの冷却システムが停止したトラブルでは、あらためて東電の隠ぺい体質があらわになった。過去に何度も繰り返された問題だが、なぜ教訓を生かせないのか残念
「出ばなくじかれた福島空港」
金融緩和、財政出動など新手の経済政策を繰り出す安倍政権だが、今後の命脈を握っているのが外交問題だ。脱原発、環太平洋経済連携協定(TPP)では、一時的に国内世論を封じ込められたとしても、外交問題は一筋縄で
「吉と出るか、凶と出るか」
いまだに国論が二分され、十分な議論が尽くされていない環太平洋経済連携協定(TPP)だが、安倍首相は15日、国内の懸念を振り切り、交渉参加を正式に表明した。参院選がある7月ごろに協議を始める見通しで、政局の新
「君、これが現実だよ」
東日本大震災から2年が経過し、早くも風化というさざ波が立ちはじめた。岩手県の前知事が震災直後から繰り返し言っていたが、「2年で風化が始まる」と。風化現象は予想通りのようだ。ある識者が雑誌の特集や論調をと
「十五の春と殿様春闘」
福島県内の公立中学校の卒業式も終わり、きょう14日は県立高校の合格(2期選抜)発表が予定されている。高校の数や定員が増えたこともあり、半世紀ほど前の昭和40年前後に比べれば倍率もかなり低下、なかには定員割
「相も変らぬ報道」
東京電力福島第一原発の爆発事故を機に、ドイツは2022年までに脱原発することを決めた。ドイツの総電力に占める再生可能エネルギーの割合は約22%。そうした中、石原環境相は20年には洋上風力による発電量を現在の約
「顔が見えない福島県民」
黄砂とPM2.5(微小粒子状物質)という、中国からの迷惑千万な届けものの最中、「3.11」を迎えた。東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から2年。すでに震災、原発事故は風化が進んでいると言われるが、それは福島
「隘路の中で3年目へ」
死者・行方不明者約1万9000人の犠牲者を出した東日本大震災からあすで2年が経つ。逃れようのない「3.11」。被災者の避難生活は、出口の見えぬまま隘路(あいろ)の中で3年目を迎えようとしている。避難者の数は、岩
「区域再編を急いでどうする」
「決められない政治」と蔑まれた民主党政権に対し、「決める政治とスピード感」を前面に打ち出している安倍政権だが、ことと次第によってはそう簡単に決められない政治があってもいいような気がする。その例が、政府
「三本の矢と毒矢」
5日のニューヨーク株式市場は、米景気の回復期待からダウ工業株価平均が一時1万4200㌦を突破し、史上最高値(1万4198・10㌦)を約5年5カ月ぶりに更新した。日経平均株価も4日営業日続伸し、5日の東京株式市場は約4年
「立派な都市よりも…」
東日本大震災、東京電力福島第一原発事故から間もなく2年が経つ。2年の年月を経ても、震災のつめ跡は東北北部から関東にかけて広範に残る。被災地の風景、地形は大きく様変わりし、さらに福島県は「分断」によって悲
「何はさておき経済優先」
昨年12月に発足した第2次安倍内閣の支持率が右肩上がりに伸び、今年1、2月に実施した新聞、テレビ、ネットなど各社の世論調査では60~70%超えが軒並みだ。70%超えは2009年9月の鳩山内閣発足当初以来という。大胆
「美しき飛行と低空飛行」
どんよりした今にも泣きだしそうな弥生の空を眺めていると、突然「クー、カァー」のけたたましい鳴き声が耳に入った。思わず東の方を見上げれば、ハクチョウの群れ。何故か13羽と半端な数だが、飛行形態を崩すともな
「しわ寄せに懸念」
ようやくの春の到来にも、何故か心が浮かない。原発事故の収束、除染の遅れの問題だけではない。庶民をないがしろにした政策が横行しているからだろう。その代表格が金融緩和、財政出動によるリフレ経済政策の「アベ
「ナンバーワンへ」
例年にない大雪だった冬が過ぎ、待ち望んでいた春がめぐってきた。しかし、何故か心が晴れ晴れとしない。雪の影響で進まなかった除染に加え、大気汚染を引き起こす微小粒子状物質PM2.5、スギ花粉の飛来と、この春も
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