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コラム・筆は一本也

「冗談言っちゃいけないよ」

「サクラ~」。響きのいい言葉だ。映画「男はつらいよ」の寅さんの腹違いの妹さくらをどうしても思い浮かべてしまう。シリーズ1作目から作品のほとんどは観ている。そのためか、正月になるときまって映画館には足を運んだ。倍賞千恵子さん演じる、下町・葛飾柴又の元気なお嬢さん役から、そしてお母さん役まで。兄寅次郎思いの切ない役柄の演技も好きだった。だから、桜花の季節はちょっぴりおセンチにもなる。
 
▼サクラ前線はいよいよ佳境に入り、みちのく東北の地へと。東北の玄関口でもある福島県は、いわき地方に続いて県南、県北地方でも開花宣言。ところが、待ちに待った春本番なのに春の嵐が近づいている気配。となれば、本格的な開花は週明けに持ち越した方がよさそうだ。忙しい現代人に心の安らぎを与えてくれる年1回の桜花である。ならば、今しばらく花弁が開くのを待とうと思う。
 
▼サクラの開花時期になると、いっとき寒くなる時期がある。花冷えだ。「春に三日の晴れなし」と言われるゆえんでもある。暖房器具と別れられない季節はもう少し続きそう。こうした時季に「花こたつ」と言う、なんとも情緒豊かで美しい表現がある。しかし、栽培農家にとっては遅霜が農作物に被害をもたらす要注意の季節でもある。
 
▼里山近くに足を踏み入れると、ウグイスの鳴き声が聞こえてくる。別名「春告げ鳥」。サクラと同じく春本番を告げてくれる。今は「ウメにウグイス」が定着しているが、奈良、平安時代は「サクラにウグイス」が定番だったようだ。遅咲きの山桜が散るころには、山菜取りシーズンがめぐってくる。健康のための山歩きを兼ねて早朝から“秘密”の場所に出掛け、日が昇るころには収穫したワラビやゼンマイ、山ウド、タラの芽を抱えきれないほど持ち帰ってくる。
 
▼せっかくの山菜シーズンも悲しいかな。山間部までには除染が届かず、山菜採りを敬遠する愛好者も多い。仕方なく、お隣の山形県まで出かけ、入山料を払って採取する人もいる。歌の恨み節ではないが、「誰がこんなフクシマにした」である。ある著名人のキツイ言葉を借りれば、「強きを助け、弱気を挫く政事屋や傾営者、呆道人を溶解させて参りましょう」。天国の寅さんも「おれもそう思うよ。ほんとに冗談言っちゃいけないよ」。【フーテンの寅】
                    (2013・4・6)

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