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コラム・筆は一本也
「体育の日と五輪」
過去1年間にウオーキングをしたことがある人の割合は年々増加し、国民の2人に1人がウオーキング経験者(内閣府調査)という。健康志向の高まりから、今や4000万人ともいわれるウオーキング人口。さらにスポーツジム
「ウソも方便」
「嘘も方便」と言うことわざがあるが、その噓も堂々とした噓なら噓にはならないらしい。野党時代だった自民党は 2012 年の総選挙で TPP(環太平洋経済連携協定)断固反対の公約を掲げていた。ポスタ
「油断は大敵、禁物」
間もなく寒露の候とあって、朝方はめっきり冷え込むようになった。青葉が茂った街路樹も競うように色づく日々である。あす8日は、野草に冷たい露が宿る寒露。日の出が待ち遠しく、それでいて夕刻には陽が惜しみなく
「未知の領域」
TPP(環太平洋パートナーシップ協定)の貿易・投資ルールが大筋合意し、間もなく世界の国内総生産(GDP)の約4割を占める世界最大の自由貿易圏が誕生するようだ。マスコミ各社が昨夜から、医学生理学分野での大村さ
「役に立たぬアンテナ」
かつて駆け出し記者だったころ、「アンテナはいつも高く持った方がいい」とアドバイスされたことがあった。会社なりにどっぷりと浸かった人間でもアンテナを高く持てたかどうかは種々異論があるだろが、ともかく外か
「神のいない祭り」
時が過ぎ行くのは早いものできょうから神無月。気持ちの良い澄み切った青空が天高く、山々もだんだんと紅葉、黄葉へと装いも新たにする季節だ。食欲の秋にふさわしく、旬の食材も豊富に出回る時節。とは言っても10月
「名月に吠える」
十五夜だった昨夜は、月を飽かず眺めていた。秋の夜長にひと際まん丸のお月さん。まさしく「中秋の名月」だった。ススキや団子とともに採れたての芋も供えたことから、「芋名月」とも呼ばれている。その昔、中国から
「暮色の嘆き」
江戸時代に「花・月・菊・雪」とともに五つの風流ともてはやされた虫の声。庶民にとっては身近でささやかな風雅でもあったらしい。虫の音色は当世とは違い、ラジオ、テレビはもちろん、スマホもなかった時代だけにそ
「歴史を繰り返えさせない」
民主党は消費増税という選挙公約違反を犯し、政権政党から転げ落ちた。片や自民党は敵失で政権を奪取、今度は公約になかった集団的自衛権を認める安全保障関連法案を成立させた。消費増税もさることながら、国民の過
「成熟した先の未来」
人口減少に加えて少子高齢化が急速に進む日本だが、あす21日は今や高齢者が4人に1人という「敬老の日」。医療費がどんどん増えていく中で、若い世代の負担増は避けられそうもない。ところが、単身を謳歌する若い世代
「いつかきた道」
春の黄金週間・ゴールデンウィークと言えばほとんどの人が知るところだが、シルバーウィークとなると意外と知らない人が多いのではないだろうか。そのシルバーウィークが始まった。官公庁や週休2日制の企業にとって
「やるせぬ思い」
「どうして、また…。4年前の震災を思い出してしまった」。被災者にとってはまたも津波被害に遭ったような今回の豪雨被害。宮城県の女性はテレビのインタビューでこのように話していた。台風と秋雨前線がもた
「平和な日本晴れ」
夏休み明けごろから続く秋雨。拙宅の前にあるため池では、数日前から大雨による氾濫を防ぐため水が抜かれていた。それにしても記録的な豪雨は関東、東北地方にかけて大きな被害をもたらした。過日の新聞に、物理学者
「男芸者の業」
きょうは「白露」。この間までの猛暑、残暑が噓のように朝夕に涼風を運んできてくれる。同じ涼しさでもこちらは無風。それも冷え冷えするほどに冷気が漂う。無風とは読んで字の如し、風がまったく無いこと。さしずめ
「白秋の誘い」
「時に残月、光冷ややかに、白露は地に滋(しげ)く…」。中島敦の有名な「山月記」の一節だ。唐の時代に、すべてを投げ打って名高い詩人になろうとしたものの、そうなれずに虎になってしまったという男の話で
「帰還への複雑な思い」
新たな物事に興味が移り変わるのは人の性(さが)だろう。4年半が過ぎようとしている東京電力福島第1原発の爆発事故も日を追うごとに風化が進み、もはや国民の最大の関心事は安全保障関連法案の行方か、東京五輪開催
「難民に思えば」
東日本大震災から間もなく4年半になる。その被災地には地震、津波で家族や家を失った人たちの姿があった。「避難所で肩を寄せ合っている親子を見た時、内戦を逃れて、3人の子どもたちと難民キャンプにいた時の自分と
「こんな日本に誰がした」
技術を学ぶコツは何だろうかと考えた時期があった。駆け出し記者として新聞社に勤めていた当時、紙面製作や記事の見出しで悩み、先輩記者から幾つか教わったことを思い出す。大方の先輩からは「人の技を盗め」とも教
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