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コラム・筆は一本也

「名月に吠える」

十五夜だった昨夜は、月を飽かず眺めていた。秋の夜長にひと際まん丸のお月さん。まさしく「中秋の名月」だった。ススキや団子とともに採れたての芋も供えたことから、「芋名月」とも呼ばれている。その昔、中国から伝わった月見の宴だが、わが国では十三夜の月見もしないと「片見月」として忌み嫌われる。お月さんの焼きもちなのか、くれぐれも片思いならぬ、片見月にならないように心したいものである。
 
▼お供えにもしきたりがあるようで、月から見て左側が上座に当たるために左側には収穫物、右側には団子を置くのが正しい供え方とされる。風流な行事もそれなりに決まりごとがあるようで、知らずに供えていたわが家は赤恥をかかされ続けてきた感じもする。恥をかいたついでにさらにしきたりを学べば、飾り方にも決まりごとがあるらしい。団子は15個を三宝に載せ、下段に8個、中段に4個、上段に2個、そして最上段に1個とするのが習わしのようだ。
 
▼それでは十三夜の飾り付けはどうなのだろう。13個の団子を供えるが、下段に8個、中段に4個、上段に1個とするのが決まりとのこと。栗や豆を供えるため「栗名月」「豆名月」とも呼ばれるが、十三夜の天気で翌年の小麦の出来を予測するため「小麦の名月」と呼ぶ地方もあるようだ。たかが名月、されど名月。ともかくわが国らしい奥ゆかしさがある。決まりごとを知った以上、今年は安心して名月を拝ませてもらった。
 
▼結果論的なことを縷々(るる)述べてしまったが、来年はぜひ参考にしていただければありがたい。早くも鬼が笑うかもしれないが、ご勘弁願いたい。さて、10月半ばには十三夜を迎えるわけだが、満月もさることながら少し欠けた十三夜の趣も美しいとしてきた昔人の感性の豊かさには感服する。世上、嫌なことも多々あるが、そんな時は月に吠えたくもなる。荻原朔太郎の名詩「月に吠える」。久しぶりに読み返してみようかと思う。【中秋名月】
                 (2015・9・28)

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