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コラム・筆は一本也
「帰還への複雑な思い」
新たな物事に興味が移り変わるのは人の性(さが)だろう。4年半が過ぎようとしている東京電力福島第1原発の爆発事故も日を追うごとに風化が進み、もはや国民の最大の関心事は安全保障関連法案の行方か、東京五輪開催
「難民に思えば」
東日本大震災から間もなく4年半になる。その被災地には地震、津波で家族や家を失った人たちの姿があった。「避難所で肩を寄せ合っている親子を見た時、内戦を逃れて、3人の子どもたちと難民キャンプにいた時の自分と
「こんな日本に誰がした」
技術を学ぶコツは何だろうかと考えた時期があった。駆け出し記者として新聞社に勤めていた当時、紙面製作や記事の見出しで悩み、先輩記者から幾つか教わったことを思い出す。大方の先輩からは「人の技を盗め」とも教
「秋に早変わり」
このところ東日本から西日本にかけて、まるで梅雨入りしたような雨の日が続いている。秋の初めに降り続く雨を秋の長雨、秋雨(あきさめ)、あるいは秋霖(しゅうりん)とも呼ぶ。前線や上空の寒気の影響もあるが、処
「話すことの倍聞く」
人の欠点はよく目につくものだが、こうも欠点がはっきりし、目につく人もなかなかいないだろう。女性の社会進出や地位向上を政権の重要課題に掲げる一方、片方では女性議員にヤジを飛ばすなど女性軽視とも受け取られ
「頭を抱える漢字」
「月下氷人」の読みと意味を答えよ。就職試験などによく出題される問題だが、読みは「げっかひょうじん」。さて、意味となると少々戸惑ってしまう。ひと昔前の話だが、ある会社の入社試験で名回答ならぬ、迷回答があ
「予測できぬ地震」
「天災は忘れたころにやってくる」の警句を残したのは、物理学者で随筆家、俳人でもあった寺田寅彦。関東大震災の調査や理化学研究所研究員、東京帝大地震研究所所員としての研究を重ねた一方、夏目漱石の「吾輩は猫
「恩讐を越えられぬ戦い」
明治維新で日本は大きく変わった。武家社会の終わりを告げた歴史の中で埋もれ、汚名を着せられ犠牲となった人も数知れない。147年前の1868(明治元)年の旧暦のきょう、戊辰戦争により会津藩・白虎隊の隊士が飯盛山で
「実るほど頭を垂れる」
あすは暑さが収まる候とされる処暑。二十四節気の一つ処暑は8月23日ごろから15日間を指すが、台風の特異日にもなっている。特異日とは特定の気象現象が起こりやすい日のことだが、その例え通り日本列島には台風15号
「一大決心も教養」
月遅れのお盆も過ぎ、このところあたりはめっきり涼しくなった。猛暑の夏から今度は一気に秋の気配へと向かうのだろうか。今夏も猛暑続きだった福島市だが、それでも盆地特有のうだるような暑さは影を潜めた。週末は
「異様な夏」
社会派映画監督として知られた故山本薩夫さんは、反体制的な題材を扱いながらも娯楽色豊かに仕上げる手腕に定評があったと言われる。長編記録映画「ベトナム」のほか、「戦争と人間(三部作)」、医学界と金融界の内
「戸惑う休み」
子どものころ、夏休みに田舎の親戚宅に泊まると苦手なこと、嫌なことが幾つかあった。中でも食事には馴染めなかった。みそ汁におかずは菜類ばかり。子ども心にも不平不満を募らせたが、それでもこちらは居候の身とあ
「あかね雲と平和」
520人の犠牲者を出した日航ジャンボ機の墜落事故からきょうで30年になった。羽田発・伊丹着の便が群馬県御巣鷹山に墜落し、生存者は女性4人だった。御巣鷹山には犠牲者の家族や関係者だけでなく、一般の人たちの慰霊
「先祖に手向ける」
旧盆が近づくとともに打ち上げ花火や、盆踊りの太鼓の音、囃しがあちこちから聞こえてくる。一昨夜は福島市の河畔で恒例のふくしま花火大会が開かれ、1万発の花火に市民らが酔いしれた。近くの寺院からは相馬盆歌も
「怖いものとは」
何よりも怖いものベスト4と言われたのが、地震、雷、火事、親父(オヤジ)。地震、雷、火事などの災害に匹敵するほど、家父長制のもとでの親父の存在は怖かったのだろう。今ではとても考えられない悲しいかな父の存
「熱しやすく…」
記録尽くめの猛暑が続く日本列島だが、熱中症の患者数が過去最多を記録したらしい。先日はなんと沖縄、九州よりも北海道の沿岸部の気温が高いという珍現象も起きた。ゆで上がった日本列島、何が起きてもおかしくない
「忘れてならない日」
今月3日に亡くなった作家で文化勲章受章者の阿川弘之さん。中学3年生の時に二・二六事件が起こった。阿川さんはひどく興奮し、帰宅するなり母親に向かい「こういうことは大嫌いじゃ‪。無茶苦茶じゃ‪。これじゃけぇ陸
「頭を冷やす」
日本列島は5日も高気圧に覆われ、各地で厳しい暑さが続いた。30度以上の真夏日となる地点も相次ぎ、東京都心では猛暑日が6日連続となった。1875年の観測開始以降の最長記録を更新したという。全国に名だたる福島市や
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