人知れず努力して努め励むこと。また人知れず心の中に期する志があることを表している四字熟語です。
【冥】は、象形文字です。死者の顔面を覆う黒い布の形です。六の部分は結び紐が垂れている状態です。
意味は ①くらい(光が無くてくらい。道理にくらい)
②よる。やみ、
③ふかい。奥深い、
④目を閉じる。思いにふける、
などです。
【冥】を共通にする字としまして、
「溟:メイ。くらい。海」、
「暝:メイ。くらい。日が暮れる」、
「瞑:メイ。目をつぶる」
などがあります。
【冥冥】は、【冥】を強調し、①暗くかすかなさま、②奥深く遠い様子、③人の目につかないこと、などの意味を表します。
『荀子』勧学篇にでている【冥冥】は、「奥深い様子」の意味になります。
冥冥(メイメイ)の志し無き者は、昭昭(ショウショウ)の名なく、
奥深い志をつまない者には明らかな名誉がなく、
惛惛(コンコン)の事無き者は、赫赫(カクカク)の功無し。
人知れない事をつまない者には、輝かしい功績を立てる事ができない。
世界から『レジェンド』とよばれるには、【冥冥之志】があったからなのかなと思ってます。