学問、技芸をつとめ磨き大成を期することを言います。
【砥礪切磋】は、江戸時代の著名な儒学者であります、佐藤 一斎(さとういっさい:安永元年10月20日(1772年11月14日)~安政6年9月24日(1859年10月19日))が後半生の四十余年にわたり記した『言志録』という随想録の中に出ています。
『言志録』は、指導者のための指針の書とされ、西郷隆盛の終生の愛読書だったそうです。
『言志録』、『言志後録』、『言志晩録』、『言志耋(てつ)録』の4書をあわせて『言志四録』と言われています。
【砥礪:シレイ】は、とぎみがくこと。学問・技芸などを高めようと努力することを言います。
【切磋:セッサ】は、玉・石などを切断してみがくこと。学問・伎芸などに励むこと。また、人格を磨くことを言います。
【砥礪切磋】は、『言志録』の59条にでています。
凡(およ)そ遭う所の
およそ人間が出会う
患難(カンナン)変故(ヘンコ)、
苦労やいろいろな変わりごと、
屈辱(クツジョク)讒謗(ザンボウ)、
辱められたり、悪口をいわれたり
払逆(フツギャク)の事は、
思い通りにならないことなどは、
皆天の吾才を老せしむる所以にして
天が自分の才能を成熟させようとするもので、
砥礪切磋の地に非ざるは莫し。
そのどれもが、徳を積み、学問を励ます糧となるものである。
君子は当に之に処する所以を慮るべし。
従って君子たる者は、こうしたことに出会ったなら、どう処置するかを考えるべきであって、
徒に之を免れんと欲するは不可なり。
いたずらにこれから逃れようとしてはならない。
フィギュアスケート男子の、ショートプログラム(SP)世界歴代最高得点でSP首位に立った
羽生結弦さん、この種目で日本勢初となる金メダルを獲得しました。
今大会でも日本勢初の金メダルでした。