【月中に蟾蜍（センジョ）有り】と訓読みされます。蟾蜍はヒキガエルのことです。
月には、ヒキガエルが住んでいるということです。

『淮南子』精神訓にでている四字熟語です。

　　日中有踆烏、
　　日中に踆烏（シュンウ）有り、
　　　　　太陽には三本足の烏がおり、

　　而月中有蟾蜍。
　　月中に蟾蜍有り。
　　　　　月にはヒキガエルがいる。

月にカエルがいるとかんがえられるようになったのは、

英雄の羿（ゲイ）が西王母から得た不死の薬を、妻の姮蛾（ジョウガ）が盗んで飲み、
月に逃げて蟾蜍になったという伝説からきています

昨日からの雪で、月は見えないかもしれませんが、今夜は満月になっているはずです。

西行は生前、釈迦入滅の2月15日に自らも死にたいと願っていたそうです。

願はくは花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月の頃

2月15日を西行忌とすることもあるようです。

実際に西行が亡くなったのは旧暦の文治6年（1190年）2月16日でした。
これを現行のグレゴリオ暦（新暦）に直しますと3月30日となります。
これですと櫻も頷けます。