天下がよく治まって平和であることを言ってます。
四方の海が波立たずに静かな状態であることから、世界が平和であることを表した言葉です。
【四海波静】は能『高砂』の一節です。
シテ:今を始めの旅衣 今を始めの旅衣
日も行く末ぞ久しき・・・・
ワキ:そもそも是は九州肥後の国 ・・・・・・・
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地:【四海波静】にて 国も治まる時津風
枝をならさぬ御代なれや
あひに相生の 松こそめでたかりけれ
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能『高砂』は夫婦愛と長寿を愛(め)で、人世を言祝(ことほ)ぐ、おめでたい能です。
地の【四海波静】の後、能の最後のほうで結婚披露宴の定番の一つ『高砂や~・・・・』が謡われます。
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ワキ:高砂やこの浦船に帆をあげて この浦船に帆をあげて
月諸共に出で汐の 波の淡路の嶋陰や
遠く鳴尾の沖すぎて
はや住の江に着きにけり
早住の江に着きにけり
『高砂』の作者は世阿弥です。
季節は早春の夕暮れ。
場所は播磨国高砂の浦~摂津国住吉の浦。
五番立て能の最初に演じられます。
世阿弥の著書に『風姿花伝』があります。名言が沢山あります。
初心忘るべからず
秘すれば花
上手は下手の手本、下手は上手の手本。
ソチオリンピックが始まりました。
期間中 何事も起こりませんように。