七十二候の第一候が【東風解凍】です。【トウフウ氷を解(と)く】と訓読みされ、
暖かい春風が吹いて、川や湖の氷が解けだす季節になりました、と言う意味です
2月4日~2月8日までの5日間が【東風解凍】となります。
東風は春風のことです。陰陽五行の考え方でいきますと、春は東に結び付けられますので、春風のことを
【東風】といいます。
日本では東風を「こち」といいます。なぜ「こち」というか、小学館「日本国語大辞典」によりますと、
「こち」の語源は11もあるそうです。
そのうちの一つを紹介しますと、コは小さい、チは風のこと、という説がありました。
11も語源があると言うことは、どれも正しくないとも言えそうですね。
一体どれが本当なんでしょう。
「2月4日は立春」です,というような使われ方をすることが多いのですが、「立春」は期間を表します。
2月4日だけが「立春」ではありません。
細かいことをいいますと「2月4日は立春の節入り日」です。
立春という期間の始まりの日を表すいい方です。
立春自体はこの立春の節入り日から、二十四節気の次の「雨水」の節入り日の前日までの約15日間をいいます。
二十四節気の言葉は、節入りの日を指す場合と、区切られた15日程の期間を指す両方の使い方があります。