大勢の神様、八百萬もの神様のことをいうのですが、実数として八百萬体の神様をいうのではなく、数多くの神様という意味です。
【八百萬神】の初出は『古事記』上巻・天の岩屋戸、です。
須佐之男命が乱暴をはたらき、機織娘を死に至らしめてしまいました。
天照大御神はこの事件をみて恐れ、天の岩屋戸に籠ってしまいました。
そのため高天原はすっかり暗くなり、葦原の中つ國も全く暗くなってしまいました。
こうして萬の神の騒ぐ声は五月の蠅のようになり、あらゆる災いがいたるところに起った。
是以八百萬神
是(ここ)を以(も)ちて八百萬(やおよろず)の神(かみ)
このあり様を見て数多(あまた)の神々は
於天安之河原神集集而、
天安(あめのやす)の河原に神集(かみつど)ひ集ひて、
天の安河の河原に御集りになって
高御產巢日神之子
高御產巢日(たかみむすひの)神の子、
高御產巢日神の子の、
思金神令思
思金(おもひかねの)神に思はしめて
思金神に善後策を考えさせました。
而集常世長鳴鳥令鳴
常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)を集めて、鳴(な)かしめて・・・・・・。
常世國の長鳴鳥を集めて鳴かせて・・・・・・。
【今日の四字熟語】も1月27日で800回になりました。
900回に向かって驀地(まっしぐら)です。