人がふみ行うべき道を、後天的に学んで理解し、その良さを認め、意識して実行することを表す四字熟語です。
出典は『中庸』です。
或生而知之
或いは生まれながらにして之を知り、
(人が踏み行うべき道については)生まれつきにそれを弁えている人もあれば
或學而知之
或いは學んで之を知り、
学習して弁える人もあり
或困而知之
或いは困(くる)しんで之を知る。
刻苦精励してはじめて弁える人もある。
及其知之一也
其の之を知るに及んでは一なり。
しかし、弁えてしまえば(人々の認識に)なんの変わりもない。
或安而行之
或いは安(やす)んじて之を行い、
また、自然にらくらくとそれを実行する人もあれば
或利而行之
或いは利として之を行い、
良いことだからと意識して行なう人もあり
或勉強而行之
或いは勉強して之を行う。
努力を重ねて行なう人もある。
及其成功一也
其の功を成すに及んでは一なり。
しかし、実行の成果が上がった段階では(人々の実践に)何の変わりもない。
1月18日、センター試験の「地理歴史」・「公民」、「国語」、「外国語」が行われました。
「国語」の第4問は漢文です。
受験生のかたは、スラスラ解けるんでしょうね。