【思索、知を生ず】と訓読みされまして、道理や筋道をたどって、物事をよく考えることで、知恵が生まれてくるということを表した四字熟語です。
【思索】は、筋道を立てて十分に考えること。
【生知】は、知識・知恵が生じることです。
出典は『管子』内業篇です。
四體(シタイ)既に正しく、血氣既に静に、意を一にし心を摶(もっぱ)らにし、
四体が健全で、血気が安静であり、意を一つに集中し心を専一にして、
耳目、淫せざれば、遠しと雖も近きが若し。
耳や目の感覚器官が乱されなければ、遠くにあるものも近くにあるもののように感知できる。
思索は知を生じ、
筋道を立てて道理を考え求める行為は、知の働きを生じ
慢易(マンイ)は憂を生じ、
人を侮(あなど)り軽んじる行為は苦悩を生じ
暴傲(ボウゴウ)は怒を生じ、
あらあらしいわがまま勝手な行動は怒りの心を生じ
憂欝は疾(シツ)を生じ、
あれこれ心配して気が晴れない状態は病気を生じ
疾困(シッコン)すれば乃(すなは)ち死す。
病気が行き詰まりの状態となれば、そこで人は死ぬのである。