【千言】も【万語】もたくさんの言葉のことです。多くの言葉を尽くして言うこと、また、あれこれ長たらしく言うことを表します。さらには、くどくどと言うことも表します。
【言】の古い字形は、「辛」と「口」とを組み合わせたかたちです。
「辛」は、刑罰として入れ墨するときに使う把手(とって)のついた大きな針の形です。
「口」は、祝詞をいれる器の形です。
「言」は、祝詞をいれる器の上に「辛」を置き、もし誓約を守らないときにはこの針で、入れ墨の
刑罰を受けますというように、神に誓いをたてて祈る言葉を言います。
【語】は、「言+吾(音符号)」からできた形声文字です。
吾は、「口:祝詞をいれる器」の上にX型の木の蓋を置き、祈りの効果を守るの意味です。
【語】は祈りの「ことば」を言います。
唐末の詩人・鄭谷(テイコク)の「燕詩」に
【千言万語】あれども人に会する無く、
また流鶯(リュウオウ:木々を飛びまわる鶯)を逐(お)いて
短牆(タンショウ:丈の短い垣根)を過ぐ
また、尾崎紅葉の『金色夜叉』に
彼が【千言万語】を舌を弄(ロウ)して倦(う)まざるは、
畢竟(ヒッキョウ)利の一字を掩(おお)わんがためのみ。
貧する者の盗むは世の習いながら、
貧せざるもなお盗まんとするか。
それぞれ【千言万語】の記載がありました。
流行語大賞が発表されました。
「大賞」は、広辞苑によりますと、その分野で最も優れたものに与える賞。と記載されていました。
レコード大賞が4曲もあっちゃ興ざめですよね。