文字通りには「赤ん坊の心」ですが、「赤子」を赤ん坊と解釈するのと、「赤子」を国民と解釈するのと、二通りあります。
『孟子』離婁(リロウ)章句下にでています。
孟子曰、
孟子曰く、
孟子が言いました
大人者、不失其赤子之心者也。
大人とは、其の赤子の心を失わざる者なり。
大徳の人と言われるほどの人物は、
いつまでも赤子のような純真な心を失わずに持っているものだ。
孟子の言っている【大人:タイジン】は、日本語の「大人:おとな」とは違ってます。
徳を身につけた「立派な人」という意味です。転じて組織の「長」を表す言葉としても使われます。
「君子」もだいたいそんな意味です。
【大人】を君主と解釈して、
【大人】たる者は常に国民の暮らしを考え、国民の気持を理解しなければならない。
という説もあります。
『孟子』離婁章句下の【大人とは、其の赤子の心を失わざる者なり】が記載されている、前文からの流れで行きますと、
【赤子のような純真な心を失わずに持っている】が正解のように思います。
【赤子之心】を持ってない人達が、政治にかかわってきたので、世の中おかしくなってきたのかも知れません。