【破・天荒・解】は【天荒を破る解】と訓読みされまして、今まで誰もできなかったことを成し遂げることを表します。
【天荒】とは、①遠い果ての地、②未開の地、③人知の開けない地方、などの意味がありますが、
破天荒の場合は③の意味になります。
【解】は、科挙の受検者を地方で選抜して中央へ送ることを言います。
【破天荒解】は、中国・宋代の説話集『北夢瑣言:ホクムサゲン』にでているお話です。
『北夢瑣言』は宋の孫光憲(ソンコウケン)の著。20巻。光憲は夢沢(ムタク)の北に住んだので「北夢」と言いました。
(荊州)毎歳挙人を解送するも多く名を成さず。
毎年、郷試(州で実施する科挙の予備試験)に合格した挙人を都へ送った(解送した)が、
多くは都での試験には合格しなかった。
号して天荒解と曰う。
(人々は)荊州から送られてた受検者を天荒解(不毛の地からの解送者)と呼んだ。
劉帨(リュウゼイ)、荊解を以て及第し、
劉帨が荊州の挙人として都での試験に合格した時
天荒を破ると為す。
人々は『天荒を破る』と言った。
国語に関する世論調査によると、64.2%の日本人が【破天荒】を「豪快で大胆な様子」という意味に誤解、あるいは誤用しているそうです。
楽天、初の日本一 巨人に4勝3敗 日本シリーズ。2013年11月3日21時53分