中国南北朝時代、南齊(ナンセイ:479年~502年)の江泌(コウヒ)は若いころ貧乏で、昼間は「敷き藁」を切る仕事で生計を立てていました。
夜は書物を読むのに、月の光の移るのに従い、本を手にして、屋根に上ったという故事に基づいて【月光読書】の四字熟語が生まれました。
泌少貧、
泌(ヒ)少(わか)くして貧しく、
江泌、若い時は貧しく、
斫屟、
屟(テイ)を斫(き)り、
昼は、屟(しきわら)を切って生活し、
夜読書。
夜、書を読む。
夜は読書をして過ごしていました。
隨月光、
月光に隨(したが)ひて、
月の光の移るのに従い、
握巻升屋
巻(ケン)を握(にぎ)り屋に升(のぼ)る。
本を手にして、屋根に上って読んでいました。
江泌は、親に孝行を尽くし、後に南康(ナンコウ:南齊の郡名)の王・子琳(シリン)の侍講(ジコウ:天子や皇太子に講義をする人)となり、世に『江孝泌』と言われたそうです。
10月27日~11月9日(文化の日を中心にした2週間)は読書週間です。
特に、『読書週間』が始まる10月27日が、「文字・活字文化の日」に制定されました。
【本と旅する 本を旅する】が標語です。
今日は25年度・第2回日本漢字能力検定(漢検)が行われます。受検して来ます。