強い意志をもっていて決断力があり、物欲に屈せず、純朴で口数が少ないことを言います。
『論語』に出てくる言葉ですが、「剛毅木訥、仁に近し」となっています。
剛:意志が強く、物欲に屈しない
毅:気性が強く、果断
木:朴(=すなおで、かざりけがないこと)と同じで、質朴で飾りのないこと
訥:言葉の下手なこと。
「仁」は孔子の主要テーマで、お弟子さんの理解度に合わせていろいろな形で「仁」を説明しています。その一つがこの「剛毅木訥、仁に近し」です。
「剛毅木訥」は、仁そのものではないけれど、仁に近いものである、といってます。
これの反対バージョンが、今日の四字熟語 No.51 の 「巧言令色、鮮なし仁」です。
孔子は巧言令色の見かけだけの人間よりは、飾り気のない人間の方に好感をいだいていたのではないでしょうか。