酒は天からのすばらしい贈り物である。酒をたたえる四字熟語です。
『漢書』食貨志下にでています。読み下し文のみを掲げました。
酒は、天の美禄、
帝王の天下を頥養(イヨウ:やしない)し、祀りに享(すす)め、福を祈り、
衰(スイ:弱っている人)を扶(たす)け、疾(やまひ)を養(おさ)める、所以(ゆえん)なり。
百礼(多くの儀式)の会も、酒に非(あら)ざれば行(おこな)はれず。
上記は前漢末、皇位を簒奪(サンダツ)した王莽(オウモウ)の臣下である魯匡(ロキョウ)の言です。
天からの美禄である「お酒」は、『論語』郷党篇によりますと
酒は量なし、乱に及ばず。
いくら飲んでもいいが、乱れてはいけない。
となっています。
白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけり
明治18年8月24日は、お酒をこよなく愛した若山牧水の誕生日です。
因んで『愛酒の日』とか。
これは是が非でも、普段にも増して、呑まねば。
孔子様の教えを「乱れなければ、なんぼ飲んでもイイ」と都合よく解釈しまして。
有り難いお言葉です。