【陰徳(イントク)有る者は、必ず陽報(ヨウホウ)有り】と訓読みされます。
【陰徳】は、人に知られないで善行を行うことを言います。
【陽報】は、必ず現れるよい報いのこと。
人に知られず行なう善行でも、必ず誰の目にも明らかなよい報いがある、と言うことを表した四字熟語です。
『淮南子』人間訓(ジンカンクン)にでています。
君子は其の道を致して福録(フクロク)歸(き)す。
君子はその道を極めてこそ(自らに)福録が帰ってくる。
夫(そ)れ陰徳有る者は、必ず陽報有り、
いったい陰徳のある者には必ず陽報があり
隠行有る者は、必ず昭名有り。
隠行のある者には必ず昭(あき)らかな名声がある。
【陰徳陽報】の故事は『呂氏春秋』、『准南子』、『説苑』、『韓詩外伝』 等々にみえます。
たかだか54年しか経(た)っていない体制であれば、尚更の事自国の先達が残してくれた文化を学ばなければいけません。
無理だとは思いますが、
一度でも良いですから陰徳を積んでほしいと思います。