大事業をなそうとするものは、小事にかかわらない。
小事にかかずらわると大事業を成し遂げられないことを言います。
『列子』楊朱篇にでています。
中国春秋戦国時代の思想家:楊朱(ヨウシュ。B.C.370頃? ~B.C.319頃? )が梁(リョウ)王に国家を治めることは手の平の上で物を転がすように簡単だと説きました。
臣、之を聞く、
私は次のように聞いています、
呑舟之魚は、枝流(シリュウ)に游(およ)がず、
舟を一呑みにするような大きな魚は、支流の小さな川では泳がないし
鴻鵠(コウコク)高く飛びて、汚池(オチ)に集まらず
おおとりは、空の高いところを飛んで、地上の水たまりには集まってこない。
何となれば則ち、その極(キョク)遠ければなり。
なぜかというと、それは目指す果てが、遠いからである。
途中を省略します
大功を成す者は、小を成さず。
大きな仕事を成し遂げようとする者は、小さな仕事はしない。
【呑舟の魚】は、普通の人をはるかに超えた能力をもつ人と言うことで、
善人にも悪人にも用いられているようです。