「面従腹背(めんじゅうふくはい)」は、うわべでは上の者に服従するように見せて、内心では反抗することを表す四字熟語です。「面従」は人の面前で、こびへつらうことであり、「腹背」の「背」は「そむく」という意味で、「腹背」は腹ではそむくことを言います。 「面従腹背」そのものの出典は見当たりませんが、類義の句として「面従後言(めんじゅうこうげん)」が『書経・皋陶謨(こうようぼ)』に出ています。
伝説上の五帝、最後の聖王舜(シュン)が禹(ウ:次の王朝、夏の初代)を戒めていった言葉の中に出てきます。
【読み下し】 予(よ)汝(なんじ)の弼(たすけ)に違(たが)へば、汝面従して、退きて後言有ること無かれ。つつしめよ四鄰(しりん)。
【意味】 予(帝舜)がもし汝らの弼(ひつ)に違(たが)っていれば、汝らは面前では従い、退いてから論(あげつら)うようなことがあってはならぬ。左右の同僚を敬え。
「面従後言」は面と向かっては、こびへつらって従い、裏に回っては悪口を言うことを表します。 ここでは、そういう態度はダメだよ。と言っています。
大阪市長は4日、市幹部への年頭あいさつで、大阪都構想絡みで「現状維持ではダメだから変えていく。これが僕の使命」と強調。
「人事権という強力な権力を持っている自分に(職員が)面従腹背になるのは当たり前」としながらも、協力を呼びかけました。
本来マイナスイメージの四字熟語ですが、それを使ってでも大阪市を良くするために協力を、と言うことなんでしょうね。
マイクを向けられた、大阪のオバちゃん
『チャッチャとやってくれそうだから、期待してます』