【君子(クンシ)は庖廚(ホウチュウ)を遠(とお)ざくるなり。】と読みまして、仁愛の心を持つ人は、動物が殺される姿を見るに忍びないため、調理場には近づかないという意味です。
日本では「男子厨房に入るべからず」と言って、料理には口出しするな、というような別の意味で使われてます。
出典は『孟子』梁恵王章句・上です。
曰無傷也、是乃仁術也。
曰く、傷むこと無れ、是れ乃ち仁術なり。
孟子が言いました、気になさいますな、これこそが仁の道なのです。
見牛未見羊也。
牛を見て未だ羊を見ざりしなり。
牛はご覧になったが、羊はまだご覧にならなかったからです。
君子之於禽獸也、
君子の禽獸におけるや、
君子は、禽獣に関して
見其生、不忍見其死。
其の生けるを見ては、其の死するを見るに忍びず。
その生きた姿を見たからには、それが死ぬのはとても見ておられないでしょう。
聞其聲、不忍食其肉。
其の聲を聞きては、其の肉を食うに忍びず。
(殺されるときの哀しげな)鳴き聲を聞いては、
とてもその肉を食べる気にはなれないものです。
是以君子遠庖廚也。
是の以に君子は庖廚を遠ざくるなり。
だから、君子は調理場に近寄らないのです。






























