【老驥(ロウキ)、櫪(レキ)に伏(ふ)すも、 志は千里にあり】 と読みまして、老いてもなお高い志を持っていることを表している言葉です。
出典は、曹操の詩『歩出夏門行』です。
原文 訓読文 私訳
神龜雖壽 神亀(ジンキ)は寿(いのちなが)しといえども 神亀、命長しといえども
猶有竟時 なお竟(おわ)る時あり いつかは死ぬる。
騰蛇乘霧 騰蛇(トウダ)は霧(きり)に乗(ジョウ)ずるも 昇る龍は霧を成し
終爲土灰 終(つい)には土灰(ドカイ)となる いつかは土灰。
老驥伏櫪 老驥は櫪に伏すも 老いたる駿馬
志在千里 志は千里にあり 目指すは千里。
烈士暮年 烈士暮年(レッシボネン) 烈士は暮年
壯心不已 壮心(ソウシン)やまず 心は逸り已むことなし。
盈縮之期 盈縮(エイシュク)の期(キ)は 命の長短
不但在天 但(ただ)に 天のみに在(あ)らず 天命なるか、イヤ違う。
養怡之福 養怡(ヨウイ)の福(フク)は 身体を大事にすれば
可得永年 永年(エイネン)を得(う)べし 長生き出来る。
幸甚至哉 幸(コウ)甚(はなは)だ至(いた)れる哉(かな) 幸甚なるかな
歌以詠志 歌いて以(もっ)て志を詠(エイ)ず 歌おうか。






























