【身(み)には老少(ロウショウ)有れども、而(しか)も心には老少無し。】と読みまして、人間の体には年寄りと少年の別はあっても、心には老少は無い、という意味です。
出典は『言志耋録』第283条です。
身有老少而心無老少。
身には老少有れども、而も心には老少無し。
人間の体には年寄りと少年の別はあっても、心には老少は無い。
気有老少而理無老少。
気には老少有れども、而も理には老少無し。
体の働きには老少があるが、物の道理には老少はない。
須能執無老少之心、以体無老少之理。
須(すべか)らく能く老少無きの心を執(と)りて、以て老少無きの理を体(タイ)すべし。
是非とも、年寄りだの、若者だということのない心を以て、
万古に変らない、老少の無い道理を体得しなければならない。