【慮(おもんばか)らずんば胡(なん)ぞ獲(え)ん、為(な)さずんば胡ぞ成(な)らん】と読みまして、何事も思慮をめぐらさなければ、良い結果は得られないし、進んで実行しなければ、完成することはない、という意味です。
出典は『書経』大甲下です。
殷の湯王の後をついだ太甲に阿衡(殷の官名)の伊尹が与えた訓戒の中の言葉です。
弗盧胡獲、
慮らずんば胡ぞ獲ん、
何事も思慮をめぐらさなければ、良い結果は得られないし、
弗為胡成。
為さずんば胡ぞ成らん。
進んで実行しなければ、完成することはない。
後半の【為さずんば胡ぞ成らん。】は、江戸時代後半の米沢藩主:上杉鷹山の
『為せばなる 為さねばならぬ 何事も成らぬは人の 為さぬなりけり。』を、
思い起こさせます。