同じ寝床で寝ていても、それぞれ見る夢は違うという意味です。また同じ立場や同じ仕事をしていても、考え方や目的が違うことも表します。
南宋の儒学者で、朱熹(しゅき)の論敵として知られる、陳亮(ちんりょう:1143年 - 1195年)が書いた『朱元晦(しゅげんかい)に與(あた)うるの書』の中に出てきます。朱元晦というのは朱熹の字「元晦」を用いて表現したもので、朱熹のことを言ってます。
「・・・・。牀(しょう)を同じうして、各(おのおの)夢を做(な)さば、周公旦(しゅうこうたん)も学び得ること能(あた)わず。何ぞ必ずしも一々説してはなはだ明かなるに到らんや」
「牀を同じうして、各夢を做さば」とありますので、「同床異夢」よりは「同床各夢」が原文に忠実だと思うのですが。 実際『四字熟語辞典』の何種類かには「同床各夢」も載っていました。
初夢は、元日から2日の夜、または、2日から3日の夜に見る夢を言うのだそうです。
初夢に見ると縁起が良いものを表すことわざに「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」というものがあります。起源は諸説あるようですが、個人的には仇打ち説が好きです。
「一富士、二鷹、三茄子」には続きがあるそうです
一富士 :曾我兄弟の仇討ち・・・・・富士山の裾野
二鷹 :忠臣蔵・・・・・・・・・・・・・・・主君浅野家の紋所が鷹の羽
三茄子 :鍵屋の辻の決闘・・・・・・・伊賀の名産品が茄子
四扇(しせん) :末広がり。
五煙草(ごたばこ) :上がる煙で、上昇気運。
六座頭(ろくざとう) :茄子と同じく毛が無いことから「怪我無き」は佳きこと。