【吾人(ゴジン)は須(すべか)らく自(みずか)ら重(おも)んずることを知るべし。】と読みまして、自ら我が身を尊重することを知りなさい、と佐藤一斎さんは言っています。
出典は『言志後録』第6条です。
吾人須知自重。
吾人は須らく自ら重んずることを知るべし。
我々は自らわが身を尊重することを知るがよい
我性天爵。
我が性は天爵(テンシャク)なり。
(なぜかというと)各自の本性は天から与えられたものであるから、。
最當貴重。
最も当に貴重すべし。
一番大切にしなければならない。
我身父母遺体。
我が身は父母の遺体なり。
わが身体は父母が遺したものであるから
不可不重。
重んぜざる可からず。
重んじなければならない。
威儀人所観望、
威儀は人の観望する所、
自分の動作は人の観る所のものであり、
言語人所取信。
言語は人の信を取る所なり。
言葉は人の信用を得る所のものであるから、
亦得不自重乎。
亦自重せざるを得んや。
これまた自重しないわけにはいかない。