今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4985【大怨を和するも必ず余怨有り。】『老子』
【大怨(タイエン)を和(ワ)すれば必ず余怨(ヨエン)有り】と読みまして、大きな怨みを和らげたとしても、必ず残りの怨みがあとを引くものである、という意味です。
深刻な怨恨沙汰になるようなことは、しなさんな。うまく和解したように見えても、あとあとしこりは残るもんだから、と老耼(ロウタン)は教えてくれてます。
出典は『老子』79章です。
和大怨必有餘怨。
大怨を和するも必ず余怨有り。
(いったんある人と怨恨沙汰を起こすと、たとえそののち、)
その怨みを和らげたとしても、必ず残りの怨みがあとを引くものである。
安可以爲善。
安(いず)くんぞ以て善と爲(な)す可(べ)けんや。
どうしてそれを善いことだと言えようか。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒