今日、2月11日は「建国記念の日」で国民の祝祭日です。「建国記念日」ではありません。
「讖緯説(シンイセツ)」という古代中国の予言説があります。
それによりますと21年ごとの「辛酉:シンユウ。かのととり」の年には、大事件が起こるんだそうです。
60×21=1260年です。これを一蔀(イチボウ:1260年のことです)といいます。
推古 9年(西暦 601年)が辛酉の年でしたし、この年は、聖徳太子が斑鳩宮の造営を始めた年です。
ですから、聖徳太子が
『去る一蔀を神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと:神武天皇のことです)の御即位と
なさっては』
と言うようなことを、多分、提案したんじゃないでしょうか。
日本書紀(720年完成)の編纂に携わった人たちは、これを利用して神武天皇の即位日を
決めたようです。
推古 9年(西暦 601年。辛酉の年)の1260年前が紀元前660年で、その年の1月1日を
神武天皇即位とし、近代になって、西暦に直すと2月11日となるのでこの日を「建国記念の日」に
しましょう、となりました。
戦前は「紀元節」と呼ばれていました。
大事件、それは日本の国が出来たときに違いない。
それが「建国の日」へとつながっていったと思われます。
難しいことは抜きにしまして、日本の古代史を読んでみるのもいいんじゃないでしょうか。