人を愛すると、その人の家の屋根にいる烏(からす)まで可愛いと思い愛するようになる、ということを表した四字熟語です。
【愛 屋烏(オクウ)に及ぶ】と訓読みされます。
『説苑:ゼイエン』貴徳(キトク)篇にでています。
周の武王が殷の紂王を倒した後、殷の人々をどうしたらいいものかを太公望呂尚(リョショウ)に尋ねました。
太公、対(こた)へて曰く
太公が答えました
臣聞く、
私はこんなふうに聞いております
其の人を愛する者は、屋上の烏を兼ね、
その人を愛する者は、その人の家の屋根の上にいる烏まで可愛くなる
其の人を憎む者は、其の余胥(ヨショ)を悪(にく)むと。
その人を憎む者は、その人の使用人まで憎くなる。
同義のことわざに
痘痕(あばた)も靨(えくぼ)
愛してその醜(シュウ)を忘る。
対義のことわざに
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。
『ホワイトデー』というのは、日本だけの日みたいです。
韓国、台湾にもあるそうですが、日本の影響だそうです