【一日の計は晨(あした)に在(あ)り、一年の計は春に在り】と読みまして、
その日の計画は朝に、その年の計画は春(元日)に立てるべきである、という意味です。
出典は『通俗編』時序です。
清の時代の学者:翟灝(テキコウ:)の撰による、日用通俗の語彙を分類解説した辞典です。
一年之計在于春、
一年の計は春(元日)に在り
一日之計在于晨。
一日の計は晨に在り
「晨」は、日+辰(シン:音符号)から作られた形声文字です。意味は「あした。夜明け。早朝」です。
今年の干支は乙巳(イッシ:きのとみ)です。
飛鳥時代645年(乙巳の年)に中大兄皇子・中臣鎌足らが蘇我入鹿を宮中にて暗殺して蘇我本宗家を滅ぼした政変を『乙巳の変』といいます。
その後、中大兄皇子は体制を刷新し「大化の改新」と呼ばれる改革を断行しました。
蘇我入鹿が殺された事件を「大化の改新」と言ってますが、厳密には『乙巳の変』です。
『乙巳の変』は「大化の改新」の第一段階とでもいうべき事件でした。