【焔焔(エンエン)に滅(メッ)せずんば炎炎(エンエン)を若何(いかん)せん】と読みまして、火は燃え始めの火勢の弱いときに消さなければ、火勢が盛んになってからでは、いかんともできなくなる、という意味です。転じて禍患は小さいうちに早く摘み取るべきだという喩えです。
出典は『孔子家語』觀周
焰焰不滅、炎炎若何。
焰焰に滅せずんば、炎炎を若何せん。
火勢の弱いときに消さなければ、火勢が盛んになってからでは、どうしょうもない
涓涓不壅、終爲江河。
涓涓に壅(ふさ)がずんば、終に江河と為る。
川の流れも小さいうちにせき止めなければ、
やがて揚子江や黄河のような大河となって処置できなくなる。
綿綿不絶、或成網羅。
綿綿に絶たずんば、或いは網羅を成す。
細かいうちに絶やしておかないと、そのうち大きくなって手が付けられなくなる。
毫末不扎、將尋斧柯。
毫末に扎(ぬ)かずんば、将に斧柯を尋(もち)いんと。
小さいうちに抜いておかなければ、大きくなって斧を用いなければならなくなる。