【飢(う)えたる者は食(ショク)を為(な)し易(やす)し。】と読みまして、飢えている者は、どんな物でも食べる、という意味で、仁政に飢えている者は、仁政を行う人に容易に帰服するということです。
出典は『孟子』公孫丑上です。
民之憔悴於虐政、
民の虐政に憔悴せる、
人民が虐政に苦しんでいるのも
未有甚於此時者也。
未だ此の時より甚だしき者はあらず。
今ほど甚だしい時はなかった。
飢者易為食、
飢えたる者は食を為し易く
飢えている者はどんなものでも食べるし、
渴者易為飲。
渴者、飲を為し易し。
のどの渇いた者はどんな飲みものでも飲む。