【小処(ショウショ)に滲漏(シンロウ)せず】と読みまして、小さな事だからといって、等閑(なおざり)にしない、という意味です
出典は『菜根譚』前集115条です。
小処不滲漏
小処に滲漏せず、
小さな事だと等閑(なおざり)にしない。
暗中不欺隠、
暗中(アンチュウ)に欺隠(ギイン)せず、
見られていないからといって誤魔化さない。
末路不怠荒。
末路(マツロ)に怠荒(タイコウ)せず。
どん底でも投げ出さない。
纔是個真正英雄。
纔(わず)かに是れ個の真正の英雄なり。
この三つが出来てはじめて、本当の英雄と言える。
滲漏:水が滲み漏れることから、てぬかりすることを言います。
欺隠:あざむき、隠し立てすることを言います。
つまり、小事を蔑ろにしたり陰日向があったりイザと言う時に力を出せない人になってはいけません。
言い換えれば、人として生きていく上には、誠実で粘り強く、強い信念をもっていることを要求されます。