【肝膽(カンタン)を披(ひら)く】と読みまして、心を包まず打ち明ける、真心を表すという意味です。
出典は『漢書』路温舒(ロオンジョ)伝です。
前漢の宣帝が即位した際(紀元前73年)、路温舒が奉った書の中の言葉です。
故大将軍受命武帝
故に大将軍、命を武帝に受け
それゆえ、大将軍は武帝の命を受け
股肱漢国
漢国に股肱(ココウ)たり
漢王朝の股肱の臣となり
披肝胆 決大計黜亡義
肝胆を披き大計を決し亡義(ボウギ)を黜(しりぞ)く。
真心を尽くし、大計を決定し信義のないものを退けて
立有徳、輔天而行
有徳を立て、天を輔(たす)けて行い
徳ある者を立て、天下を輔け行い
然後宗廟以安
然(しか)る後に宗廟(ソウビョウ)以て安く
こうして宗廟は安らかに
天下咸寧。
天下咸(みな)寧(やす)し。
天下はみな穏やかでありました。