【民(たみ)を愛する者は強(つよ)く、民を愛せざる者は弱(よわ)し】と読みまして、為政者が國民を愛する國は強く、國民を愛していない國は弱い。国家の強弱は、為政者が広く國民を愛し、その心をつかんでいるかどうかにかかっているのだそうです。
戦国時代末期、諸子百家の諸学説を摂取し、中国古代思想を綜合して、見事な哲学体系を完成した荀子の言葉です。
出典は『荀子』議兵篇です。
好士者強
士を好む者は強く、
君主が賢士を好む國は強く
不好士者弱
士を好まざる者は弱し、
賢士を好まぬ國は弱い、
愛民者強
民を愛する者は強く
國民を慈愛する國は強く
不愛民者弱。
民を愛せざる者は弱し。
國民を愛しない國は弱い。