【善(ゼン)を為(な)す者は、天(テン)之(これ)に報(むく)ゆるに福(フク)を以てす】と読みまして、善を
行う者には、天は幸福をもって報いるという意味です。
出典は『荀子』宥坐(ユウザ)篇です。
孔子が陳(チン)・蔡(サイ)両国のあたりで困窮に陥った時に、弟子の子路が言った言葉です。
子路進問之曰、
子路進みて之に問ひて曰く、
子路が飛び出して問うて言うには、
由聞之、爲善者、天報之以福
由(ユウ)之を聞く、善を為す者は、天之に報ゆるに福を以てし
私はこのように聞いております、即ち善を行う者には天は幸福をもって報い
爲不善者、天報之以禍
不善を為す者は、、天之に報ゆるに禍を以てす、と
不善を為す者には禍(わざわい)をもって報いるということです。