杜甫が当時の酒豪八人の醉態をユーモラスに描写した詩です。
その中で、【李白一斗詩百篇】という句があります。
詩仙と謂われた李白を歌った部分にでています。
酒豪八人 ①賀知章(ガチショウ)、②汝陽王(ジョヨウオウ。李璡:リシン)、
③左相(サショウ。李適之:リテキシ)、④宗之(ソウシ)、⑤蘇晉(ソシン)、
⑥李白、⑦張旭(チョウキョウ)、⑧焦遂(ショウスイ)。
李白のところだけを記載します。
李白一斗詩百篇、
李白(リハク)は一斗にして詩 百篇
李白は一斗あおれば百首の詩を作り
長安市上酒家眠、
長安市上酒家に眠る、
長安の酒家で酔って眠ってしまい、
天子呼來不上船、
天子呼び來れども船に上らず、
天子様に呼ばれても、船には乗れず、
自稱臣是酒中仙。
自ら稱す「臣(シン)は是れ酒中の仙なり、と。
私めは、酒飲みの中の仙人でございます、と。
参考までに、10月1日は『日本酒の日』です。