正月は一年の最初の月であるとともに、新年の祝い・行事そのものを言います。つまり正月は年神(正月様)を迎え、新しい年の豊作を祈る月であると共に、五穀を守る年神の祭りを表しています。
年末には大掃除をし、神棚のお掃除をします。また、しめ縄・しめ飾り・門松などを立ててます。これらはすべて年神様をお迎えする準備なのです。
「年」という字は「禾:イネ」と「人」から出来た字で、稔った稲の穂で作ったかぶりものを被った人の姿です。そうして年の初めに神の前で踊り、その年の稲の豊作を祈るのです。またそれを後継ぎの子がする場合は「禾」と「子」から出来た「季」の字でそれを表し、女性が行う場合は「禾」と「女」から出来た「委」の字を使います。ですから諸説あるのですが、「年」、「季」、「委」は正月の行事を表す字として作られたということになるそうです。
宮中でも五穀豊穣を願った正月行事が行われるそうです。
五穀は米・麦・粟・豆・黍(または稗)を言うそうです。「穣」だけでも穀物が豊かにみのるという意味がありますが、さらに「豊」を付けて強調してます。「家内安全」や「商売繁昌」なども「五穀豊穣」と同じように、神への祈願の言葉として使われているようです。
今年福島は昨年の原発災害のため五穀豊穣は望めないでしょうし、完全な除染が行われない限り無理じゃないでしょうか。
ばら撒(ま)いた放射性物質を東電は「無主物」とか、おかしなことを言ってます。