今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4674【危うきこと旦夕にあり】『三國志演義』
【危うきこと旦夕(タンセキ)にあり】と読みまして、危機が今朝か今夜かというところに来ている、x
危機が眼前に迫っている、という意味です。
【旦夕】は、朝夕のことで、わずかな時間を表す言葉です。
出典は『三国志演義』二回です。
ある日、霊帝が宮中の庭園で十人の側近たちと酒宴を催した時、諫議大夫劉陶(リュウトウ)が、
御前に出て大声で泣いた。帝がそのわけを尋ねると、劉陶が、
天下危在旦夕。
天下の危ふきこと旦夕に在り。
天下の危機が眼前に迫っておりますのに、
陛下尚自与閹宦共飮耶。
陛下尚(な)ほ自ら閹宦と共に飮するやと
陛下はなお宦官どもと酒宴を開いておいでですか。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒