【言(い)うは易(やす)く行(おこな)うは難(かた)し】と読みまして、口で言うのは簡単だが、実行するのはむずかしいということです。
出典は『塩鉄論』利議篇です。
言者不必有徳。
言者は必ずしも徳有るにあらず。
弁舌爽やかな者が、徳あるとは必ずしも言えない
何者。言之易而行之難。
何となれば、之れを言うは易くして、之を行うは難し。
なぜかと言うと、口で言うのは簡単だが、実行するのはむずかしいからです。
貴其不言而多成事也。
其の不言にして多く事を成すを貴ぶこと有り。
あれこれ能書きを言わず、いろいろ実行するのを善しとします。
塩鉄論(鹽鐵論:エンテツロン)は、前漢の時、朝廷で開かれた塩や鉄の専売制などを巡る討論(塩鉄会議)の記録を、桓寛(カンカン)が60篇の書物に纏めたものです。