【毀譽(キヨ)相(あい)半(なか)ばす】と読みまして、そしる者とほめる者が半分ずついる。
人を知ることの難しさを言ってます。
出典は北宋の司馬光(シバコウ)の『資治通鑑:シジツガン』です。
親貴雖不能而任職
親貴(シンキ)なれば不能と雖も職に任じ
親しまれて高い地位にあれば、無能の人でもその職にいることが出来るし
疏賤雖賢才而見遺
疏賤(ソセン)なれば賢才と雖も遺(わす)れ見(ら)る
疎んじられ地位も低ければ、才能が有っても忘れさられるものである。
詢謀於人、
人に詢謀(ジュンボウ)すれば、
(ある人を正しく知ろうとして)第三者にたずねてみても、
則毀誉相半
則(すなは)ち、毀誉相半ばして
ほめる者と、そしる者が半ばいて
而不能決。
決する能(あた)はず。
決することはできない。