今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4646【小水 石を穿つ】『遺敎經』
【小水(ショウスイ) 石(いし)を穿(うが)つ】と読みまして、少しの水でも絶えず流れつづければ、ついには石をすり減らし、穴をあける、という意味で、怠らずに励めば、どんな困難でも必ずやり遂げることができる喩えです。
出典は『遺敎經』です。『遺敎經:ユイキョウギョウ』と読みまして、釈迦が沙羅双樹の林に在っていよいよ死に臨み、弟子たちを前にして最後の教えを示したものだそうです。
譬如小水常流
譬(たと)えば小水の常に流(なが)るれば
たとえば、少しの水でも絶えず流れつづければ、
則能穿石
則(すなわ)ち能(よ)く石を穿つが如し
少しの水でも絶えず流れつづければ、ついには石をすり減らし、穴をあける。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒