【人の小過(ショウカ)を責(せ)めず、人の陰私(インシ)を発(あば)かず、人の旧悪(キュウアク)を念(おも)わず】と読みまして、
① 人の小さな過失を責め立てることをせず、
② 人の隠しておきたい私事をむりにあばきたてたりせず、
③ 人の過去の悪事をいつまでも覚えておくようなことをしない。
という意味です
出典は『菜根譚』前集106条です。
① 不責人小過、
人の小過(ショウカ)を責(せ)めず、
人の小さな過失を責め立てることをせず、
② 不発人陰私、
人の陰私(インシ)を発(あば)かず、
人の隠しておきたい私事をむりにあばきたてたりせず、
③ 不念人旧悪。
人の旧悪(きゅうあく)を念わず。
人の過去の悪事をいつまでも覚えておくようなことをしない。
三者可以養徳、
三者(サンシャ)は、以て徳を養うべく、
この三つを実行すれば、自分の德を養うことが出来るし、
亦可以遠害。
亦(また)以て害に遠ざかるべし。
また、人の恨みを買う災害から遠ざかることが出来る。