【病(やまい)は少愈(ショウユ)に加わる】と読みまして、病気は、少し治りかけたとき、油断して重くなる、という意味で、災いはちょっとした油断から起こるたとえです。
出典は『説苑』敬愼篇です。
病加於少愈
病は少愈に加わり
病気はちょっとなおりかかったときの不注意から悪くなりやすく
禍生於懈惰
禍(わざわ)いは懈惰(カイダ)に生じ
災いは安心感による怠りから生じ
孝衰於妻子
孝は妻子に衰(おとろ)う
孝養の心は妻子に対する心配りの中で衰える
愼終如始
終を愼むこと始めの如くせよ。
最後まで最初の心掛けでやらなければならない。