『論語(ロンゴ)と算盤(そろばん)』は、澁澤榮一の講演の口述筆記したものの中から、九十項目を選んでテーマ別に編集した本の名前です。
処世と心情 立志と学問 常識と習慣 仁義と富貴 理想と迷信
人格と修養 算盤と権利 実業と士道 教育と情誼 成敗と運命
で構成されています。昨日から読み始めました。
私の勝手な解釈ですが、澁澤榮一が教育事業にも尽力されたことは、『論語』に「学び」がいろんな形で記載されていることに多大な影響を受けたからではないだろうか、と思ってます。
學而時習之、不亦説乎 【学而】第一
学(まな)びて時(とき)に之(これ)を習(なら)う、亦(また)説(よろこ)ばしからずや
学んだことを繰り返し実践していると、自然にいい習慣が身について来る
これは何とも嬉しいことではないか。
學則不固 【学而】第一
學(まな)べば則(すなわ)ち固(かたくな)ならず
学問をすれば、頑固者にならない
吾十有五而志干學 【爲政】第二
吾(われ)十(ジュウ)有(ユウ)五(ゴ)にして学(ガク)に志(こころざ)し
私は十五才になったとき、学問の道に入ろうと決心した
不如學也 【衞靈公】第十五
学(まな)ぶに如(し)かざるなり
学ぶことには及ばない (学ぶことがいちばん大事)
博學而篤志 【子張】第十九
博(ひろ)く学(まな)びて篤(あつ)く志(こころざ)し
広く学んで、ここぞというところで集中的に考える
他にもまだたくさんあります。