視野や見識が狭いことのたとえを表す四字熟語です。
【管(くだ)を用(もっ)て天を窺(うかが)う】と訓読みされます。
江戸いろはがるたに【葦(よし)の髄(ずい)から天井(てんじょう)を覗(のぞ)く】というのがあります。【用管窺天】と同じ意味です
『荘子』秋水篇にでてきます。
是(こ)れ直(ただ)に管(くだ)を用(もち)ひて天を窺(うかが)ひ
これは全く細い管から大空の広さをのぞき見たり、
錐(きり)を用(もち)ひて地(ち)を指(さ)すなり。
錐で地を突き刺してその深さを測るのと同じである。
同じ『荘子』秋水篇で【用管窺天】の少し前のところに出ているのが
『今日の四字熟語』No. 425 【坎井之蛙:カンセイのア】 井の中の蛙大海を知らず、です。
類義の四字熟語としまして次のようなのがあります。
【管窺之見】:カンキのケン
【管窺蠡測】:カンキレイソク
【管もて窺(うかが)い蠡(レイ)もて測(はか)る】と訓読みされます。
【蠡測】は小さな器(ひさご)で大きな海の水をはかることを言います。
【管中窺豹】:カンチュウキヒョウ
【管中(カンチュウ)より豹を窺う】と訓読みされます。
管の小さな穴を通して豹を見る、と言う意味です。
豹の模様の一部しか見えないという意味です。
【夜郎自大】:ヤロウジダイ
『今日の四字熟語』No. 449 【夜郎自大】 を読んで下さい。