今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4573【恩甚だしければ怨み生ず】『亢倉子』
【恩(オン)甚(はなは)だしければ怨(うらみ)み生ず】と読みまして、度を過ぎた恩恵を与えることは、かえって怨まれる結果になる、という意味です。
人の心ははかり難いものであるから、自分の判断だけで行動すると思いがけない結果になりかねない。
人に恩恵を与える場合にも十分心すべきであることを言った言葉です。
出典は『亢倉子:コウソウシ』用道篇です。
恩甚則怨生、愛多則憎至。
恩甚だしければ則ち怨み生じ、愛多ければ則ち憎しみ至る。
恩に過ぎれば怨みを生じ、愛に過ぎれば憎しみに至る。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒