今日の四字熟語・故事成語
今日の四字熟語・故事成語
No.4568【初め有らざること靡く、克く終わり有ること鮮なし】『詩経』
【初(はじ)め有(あ)らざること靡(な)く、克(よ)く終わり有ること鮮(すく)なし】と読みまして、人は何事でも初めはよく慎んでいるが、終わりまで励んでことを全うできる者はほとんどいない、という意味です。
出典は『詩経』大雅・蕩です。
『詩経』の中で、天子も開国の当初はよく慎んで人民を愛護して政治を行うが、終わりには暴虐無道を行って喪乱を招く者が多いので、大いに慎み恐れるべきである、と記載されています。
靡不有初、
初め有らざること靡(な)く、
初めはよく慎んでいるが、
鮮克有終。
克(よ)く終わりあること鮮(すく)なし。
終わりまで励んでことを全うできる者はほとんどいない。
八重樫 一 (やえがし・はじめ)
『今週の名言』と『今日の四字熟語・故事成語』を担当させて頂くにあたりまして
【プロフィルと自己紹介】
・1943年3月1日生まれ、北海道大学工学部卒業
・2001年に漢字検定1級合格。以来、
・2014年の検定まで30回合格
・2014年 漢字教育士 資格取得。
白川静記念/東洋文字文化研究所認定
・2019年 論語指導士 資格取得
論語教育普及機構認定
・福島県漢字同好会会長
・NHK文化センター郡山教室「知ってなっとく漢字塾」講師
・福島中央テレビ/ゴジてれChuの「知ってイイ漢字」出演中
・福島民報 『漢字のじかん』コラム連載中
・女性のための生活情報紙「リビング郡山」の
「か・ん・じ(漢字)」コラム連載中
・趣味は、中国古典(論語、史記、諸子百家など)、写真、俳句、純米酒